こんにちは!名張市にある大学受験、高校受験の個別指導学習塾名張理数研です。本日予定されていた名張市の花火大会は明日へ順延となりました。
私は5科目の中では数学がもっとも苦手でした。なかなか成績が上がらない科目でした。他の科目やればやるほど成果として返ってくることが多かったですが、数学はやればやるほど出来なくなることすらありました。ただ一方でもっとも好きな科目の一つでもありました。国語、英語の成績自体はまずまずでしたが、面白いと感じたことはほとんどありません(実は成績だけ見れば私は完全に私立文系タイプです)。
大学受験の勉強しているときは、なんでこんない数学のセンスがないんだろうと感じていました。そんな私でも、数学の模試で偏差値57~8程度はとれるようになりました。ですので、ここかららするお話は数学が得意でない方へ向けたアドバイスです。中学生、高校生とも共通です。
①数学の問題の特徴を知る
数学の問題はいくつかの段階を踏みながら答えを導いていきます。このことを強く意識しておきます。問題全体をとらえること(方針の決定)、問題をいくつかに分割しそれぞれについて考察するということ(情報の整理)が必要です。
②できるだけ素直に考える
数学の問題は知っていることを使う問題です。この問題は○○が聞かれているから、こうやって解くはずという候補をいくつか用意しておきます。おおむね2つか3つ思いつくはずです。基本はそのどれを使っても解けるはずなのです。何かややこしそうとは考えずにとりあえずやってみることです。面積出すのであれば、中学生なら底辺×高さ等の面積公式か相似比、辺の比の利用以外はあり得ません。高校生ならそれに加えて、積分や三角比を用いるくらいです。素直に考えれば大丈夫です。
③公式を理解してから覚える
特に高校生は公式を自力で証明する機会を必ずもうけてください。そして公式の役割やしくみを理解してから覚えていくことです。そして暗記が苦手ならば、すぐに導けるものは覚えなくてもよいです。その代表格は、組み合わせのC(理屈が分かっていれば、Cという記号すら不要です)、方べきの定理(ただの相似比)、加法定理から派生した一連のの公式(三角比の相互関係から明らか)あたりです。もちろんすぐに覚えられて、いつでも使える状態にある方はそのほうが良いと思います。
④問われていることから、逆算して解き方の方針をきめる。
三角形の面積を求めるのならば、基本的には、底辺と高さの情報が必要です。これをそろえる必要があります。底辺と高さを求めるには、情報として何が必要か考えます。これを繰り返していると最終的に問題文に書かれている条件が使えるまでに戻ってくるはずです。中学生でも、高校生でも考え方は同じです。いわゆる難問はこのステップがたくさんあります。慌てず地道に探っていってみてください。
⑤標準問題で演習し、間違いは消さずに残す
難問に取り組む必要はありません。標準問題を確実に解くための演習をしてください。そして間違えたところは消さない。残しておくことです。この問題ではこのやり方では上手くいかないというのは貴重なデータです。どうやって間違えたのか記録し残しておくことは、その問題が解けるということよりも重要です。そのために消しゴムを使わないようにする。またはボールペンで演習するというのはオススメです。
⑥伸び悩んだときは基本に戻る
ある程度勉強が進んできて、いろいろな解き方も身についてきたときに、全然点数が伸びない時があります。そんなときは、教科書の基本問題などを徹底的に解きなおしてください。スポーツで例えるなら、基本問題は筋トレ、ランニングです。応用問題は練習試合みたいなものです。受験間際になると練習試合ばかりで基本がおろそかになり、応用問題を解く基礎体力が低下していることがあります。もともとは出来ていたはずなので、すぐに元に戻るはずです。
以上、数学が苦手な人むけの勉強法です。
得意な人は青チャートなどで、どんどん演習を進めて下さい。巷には数学のセンスのある人の勉強法はたくさん情報がありますが、数学が苦手な人向けの物は少ないので、数学が苦手なみなさん、是非参考にしてください。