講師と生徒の相性は最重要項目
どんなに優れた指導力があっても、生徒に嫌われていては学習効果はほとんど生れません。いわゆるカリスマ講師より、気の合う学生講師の方が良かったりする場合も多いものです。
集団・個別・映像などの指導体制との相性
①集団形式
ある程度の学力があることが必須です。予習ができる学力がなければ授業についていくことは困難です。成績上位の子たちがよりハイレベルな問題へ取り組みたい場合などに活用するというのが最も有効だと思います。
②個別指導
最大の欠点はコスト面で十分なコマ数、学習時間が確保できない点です。自宅学習習慣のある子でなければ成績の向上は難しいでしょう。先生との相性がピッタリはまれば、飛躍的に成績向上が期待できます。ただ、学生アルバイトが多いので、受験の大事な時期に担当講師が変わるということもあり得ますので、その点は注意が必要です。
③映像授業
都市部の大手学習塾や予備校などに在籍している一流講師の授業が受けられるのが魅力の一つです。そして、同じ単元が何度でも繰り返し学習できるのは、他には真似のできない特徴です。気になる点としては管理体制がしっかりしているかどうかという点につきます。これがなければ生徒たちがシステムをうまく使いこなせません。逆にしっかりやれば、成績は大きく向上するはずです。演習量は他の方式の追随を許さないでしょう。
それぞれの特徴を踏まえた上で、入念にご検討ください。
授業料では学習塾の良し悪しは分からない
授業料の高い学習塾では良い指導が受けられそうに思われるかもしれませんが、けっしてそんなことはありません。学習塾経営のコストの大部分は人件費です。つまり10人教えるのも、30人教えるのもほぼ同じコストで済むのです。言い換えると、生徒を集める自信ののない塾は高めの授業料設定をせざるを得ません。もちろん授業や教務システムに自信があっての上で料金設定されているところもありますので、授業料の高い塾が必ずしも良くないというわけではありませんが、他の商品やサービスと違って、安かろう悪かろうが成り立ちにくい業態であることは覚えておいてください。
自習室の有無は要確認
自習室は必須です。いかに自習時間が増やせるかが成績アップの肝ですので、自習室が併設されてあることは生徒たちへとても有益です。
学習面以外のアドバイスがある学習塾か?
「進路をはじめ、主要5科目にとらわれない幅広い知識や考え方の伝達があるかどうか。」という点も大切です。基本的に学習塾の力だけでやる気を引き出すということは困難だと思ってください。一方で子供たちは狭い世界しか知りません。上記のような広い視点で物を知ることで、何かのきっかけをつかむことは十分にありえます。これがやる気を引き出すきっかけとなることもあるでしょう。