最近の若者は昔に比べると真面目で勤勉な子が多い
これは個人的な印象ですが、最近の子どもたちは、我々のころに比べると真面目な子が多いように思います。塾に来る子で、一見やんちゃそうな子でも、学校の宿題はきっちりと提出していたり、成績さえ考慮しなければ、普段の生活態度は十分に褒められるべきものである生徒がほとんどです。
学校の授業と課題で学習の質と量は基本的には十分である。
保護者の方からは、「家でまったく勉強しなくて酷い成績なんです。」と相談を受けることも多いです。ただそんな場合でも、宿題のことを尋ねて、やっていないと答える人はまずいません。つまり、宿題はやっているのです。とすれば、学習の質、量は十分にカバーされていると考えるべきなのです。学校の先生は授業でわざわざウソを教えるのでしょうか?できるようになるための宿題を課していないのでしょうか?(確かにごくまれに変な課題を課すこともありますが・・・)。つまり勉強をしないことが成績が上がらない原因ではない可能性の方が高いのです。
子どもたちは学校で一生懸命勉強して帰ってきている
子どもたちは決して学校で遊んでいるわけではありません。一生懸命勉強をして帰ってきているのということを保護者の方も忘れてはいけません。なかなかのハードワークです。そんな中で「家ではまったく勉強しないんです。」などと言われたら気持ちが萎え、自信まで失ってしまいます。学校から帰ってきただけでも「よく頑張った」と私は思います。ただし中高生のみなさんは、これから誰か知らないひとに選ばれるための試験を何度か受けることになります。つまり他人との競争です。ウサギとカメではないですが、油断や妥協があれば負けます。勝負なので0か100かです。70点なんかはありません。70点でもほか全員が72点であれば0点と同じです。このときばかりはよく頑張った!すごいネとはならないのです。そうなら家くらいは頑張ったねと言ってもらえる場所であってほしいと思います。
成績が上がらないのには必ず理由がある
成績が上がらないのには必ず理由があるります。ただそれが人それぞれなのです。ただ恐ろしいことに、ほとんどの場合本人の努力不足にされてしまいます。若い彼らにとってはなかなか酷な状況ではないかと思います。もし本当に努力不足が原因ならば、それは本人が一番わかっているのでわざわざ指摘する必要もありません。周りの大人たちはそれ以外の理由について探っていくことが肝心なのではないかと思います。