割合はふたつの量の比べるための方法の一つ
(例題)Aくんは2000円を持っています。Bくんは1000円持っています。二人の所持金を比べたときに、解としてただしいものをすべて選びなさい。
①Aくんの方が多い
②Bくんの方が少ない
③AくんとBくんの所持金は1000円違う
④Aくんの方が1000円多い
⑤Bくんの方が1000円少ない。
⑥Aくんの所持金はBくんの2倍である。
⑦Bくんの所持金はAくんの0.5倍である。
・・・・・・・正解は「すべて正しい」
このなかで割合の考え方をしているのは、⑥と⑦になります。つまり、割合とは2つを比べたときに、一方の量に対してもう一方の別の物が何倍になっているかを示したものであります。
公式(比べる量)÷(もとの量)=割合の式の意味を理解すること
上記のような考え方をもとに表したものが表題の割合の公式になります。ところで、次のような問題であれば、多くの子たちが苦なく解くことができます。
(例題)Aくんは2000円を持っています。Bくんは1000円持っています。Bくんの所持金はAくんの何倍でしょうか。
〈式〉1000÷2000=0.5 答え 0.5倍
まさに割合はコレなわけですがね^^
百分率、歩合って・・・?
なぜややこしくなるかというと、上述の公式が前面に出てきすぎな点と、百分率や歩合が登場してくることにあります。ここで大切なことは、百分率や歩合は割合の量的なイメージをつかみやすいように人間が生み出したものさしのようなものに過ぎません。算数や数学では分数や小数で表された割合を計算上は用います。百分率や歩合はただの表し方のひとつにすぎません。
(例)A、B、C3種類の缶ジュースに含まれる砂糖の量をしらべて割合を表しました。
A:0.25
B:0.115
C:0.0181
小数の割合の場合、いろいろな位の小数で表すことがあります。これでは少し比べにくいですね。そこで全部100倍してみます。
A:25
B:11.5
C:1.81
いくらか見やすい数字になりました。これが百分率(%)です。高校生や大学生になると有効数字にも気を付けて表すことになりますが、今はこのレベルでokです。
きっと、みなさんと同じで算数や数学になれた人でも1より小さい小数はキライなのでしょう。上にでた小数よりもさらに小さなものだと、百万分率などを使って表すことがあります。文字通り計算で出てきた割合を表す小数を100万倍します。みなさんも「~ppm(ピーピーエム)」という言葉テレビのニュースなどで聞いたこともあるのではないでしょうか。