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こんにちは!名張市にある大学受験、高校受験のための学習塾名張理数研です。

 

ウチの塾でも採用しているブロードバンド予備校でもおなじみの田中健一先生が、英文法の面白い出題をしていただきましたので、以下引用させていただきます。

 

the phenomenon to which it is closely linked  の正しい和訳を選択せよ。

①それが密接に関連する現象

②それに密接に関連する現象

③それと密接に関連する現象

ウチの塾生なら正解は迷わないでしょう。もちろんto whichの節の中ではitが主語なので①です。今の時点の塾生たちの実力では②、③の解は認められません。ただこれが、入試本番前のある程度実力をつけた段階ならば②、③を正解にしてもよいかとも思います。実際、私自身は解釈としてはどれも誤りではないかなぁと思います。もちろんitが節の中で主語であることはゆらぎませんが、linkという動詞の持つ意味の解釈に仕方によって解釈は少々変わってくるのではないでしょうか。そしてこの解釈が、様々な専門家をも巻き込んだ議論を引き起こしたのではないでしょうか。

そして、この議論では大きく分けて2つの主張がありました。

一つ目の主張:主語や述語を軽視してはならない

学習塾・予備校関係者に多い主張でした。助詞を軽視すれば、解釈にズレが生じる。こういったことができないから、いつまでも英語ができないのだ。ひいては、それが国語力の低下にもつながっていく。

 

二つ目の主張:過度に文法にこだわる必要はない

重箱の隅をつつくような文法教育、和訳偏重が、実際に使える英語力を育てる妨げになっている。和訳重視ではなく、英語を英語のまま解釈する練習をするべきだ。

 

私の見解

私みたいなアホには両方の意見が正しいように見えて、二つ合わせちゃえばいいのにと思いますが、どういうわけは議論は平行線をたどります。これはTwitter上の議論だったせいもあるかもしれません。

 

なぜ議論が平行線をたどったのか?

linkという動詞の解釈にあると思います。多くの場合「AがBに~する。」と「BがAに~する。」はまったく別の意味になります。ところがlinkの場合、ひものようなもので2者が結びついているというような感覚を持ちますので、この解釈のもとで「AがBに関連する。」と「BがAに関連する」に意味上の違いはあるのかという話になります。つまり「AがBに関連する。」という命題が真ならば「BがAに関連する。」も真ではないかというのが後者の方々の意見ではないでしょうか。そこに注目せず、文法軽視、助詞を無視して日本語が読めてるのかといった感情的な煽りをしてしまったことで、議論が成り立たなかったのは非常に残念でなりません。

 

英語を英語のまま解釈することは可能か

私の見解では、日本人が英語で書かれた文学作品を英語のまま楽しむということは不可能に近いような気がします。ただ一方で、海外の論文や文献を読むにあたっては、英語を英語のまま解釈することは可能だと思います。ただそのためには、田中先生がこれまで指摘されてきているような文法事項を確実に身に着けておく必要があります。これなくして、英語を英語のまま解釈することはありえません。きわめて単純な例でいうと、英文法が十分に理解できていれば、「We know that ~.」、「The reseachers showed that ~」の部分をいちいち文法にそって「我々は~ということ知っている。」とはしなくなります。これは英語を学んでいればいつの間にか起こることです。ただこれは何となくやっているわけではなく、SVOという英語の文型が身についたからできることです。英語を英語で解釈することは、強固な文法理解に基づくものでなければなりません。

ひとつ残念だったのは田中先生が、「英語を英語で解釈する」のは逃げだと断じたことです。ここは生徒たちに指導する上で究極目標として目指していかなければならないことで、そのために確かな文法理解が必要なのだと思います。文法をしっかり学ぶことは面倒ですが絶対に避けられないことです。また英語を英語で解釈するために英文和訳はきっちりと練習するべきです。それを省いてよいわけがありません。英語→日本語がきっちりできない状態で英語→英語の解釈が日本人に成立することはありません。ただ、この作業はものすごく時間がかかるはずです、受験までには間に合わないかもしれません。ただ、大学や社会に出たときにたくさんの海外の文献に触れることで少しずつ英→英解釈ができるようになってくると思います。

 

 

大きく分けて二つの主張がありましたが、この二つの考えがそれこそlinkしていくと、よりよい英語教育になるのではないかと思いました。

 

最後に

田中先生の著書である「英文法10題基礎ドリル」は文法を身に着ける入門として、本当によく出来ていると思います。塾生のみなさんには配布中ですので、欲しい方は連絡ください。在庫はまだ4冊くらいは残っています。まだ新規入塾者はもれなくもらえますので、ちゃんとやってね♪

 

ついでに

さて高校生のみなさん、アインシュタインが残した次の言葉、この文の主語はどれでしょうか?

分かった人は、渾身の日本語訳を立ててみてください。そして紙にでっかく書いて机の前に貼っておきましょう!ググったらダメですよ(笑)。なお、主語が分からなかったら英文法基礎ドリルすぐにやった方がいいと思います。

In the middle of difficulty lies opportunity. (Albert Einstein)