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こんにちは!名張市にある大学受験、高校受験のための学習塾、名張理数研です。今週末は台風が接近してくる予報がでていますので、くれぐれもご用心ください。さて、先日ツイッターで受験料の問題点についてツイートしたところ大変な反響がありました。大半はご賛同いただける内容でしたが、やはり試験を実施するにも経費がかかるのだから当然というようなご意見もありました。そこで、メーカーで研究者として仕事をしていた経験から物の値段がどのように決まるのかをご紹介したいと思います。もちろん業界ごとに慣習は異なりますので、一概に言えるものではないことは申し添えておきます。そしてもう少し物の値段に疑問をもつ視点を持っていただきたいと思います。

当該ツイート:https://twitter.com/nabari_risuken/status/1179954676327825408

 

一般的な物の商流

一般的に一消費者である私たちはメーカーから直接物を買うことはありません。大雑把に見て、メーカー→商社→小売店→消費者という流れがあります。例えば定価が500円であれば、メーカーは150円~200円程度の商社に販売します。その場合メーカーの製造にかかるコストは50円~100円程度であることが多いです(人件費など製造にかかる経費はすべて含みます)。みなさんが、500円で買っているものは、原価100円くらいのものです。ぼったくりと感じられる人も多いかもしれませんが、世の中が円滑に回るためには必要なことだとは思います。

というのも、メーカーが100円で作っているものを、個人で作ろうとすると10倍以上のコストがかかります。メーカーは大量につくることができ、大量の見込み客を抱えているから、このような安価な値段で製造が可能なだけなのです。

売り先、売れる時期がはっきりしていて、量が多いほど安価に作ることが可能です。これが重要なポイントになってきます。

 

私が受験料を問題視する理由

私が主張していることは、原価に対して暴利をとるなということです。例えばセンター試験予想問題パックというものが、大手予備校などから毎年出版されますが、これの小売価格は1,200円ほどです。つまりセンター試験と同じような体裁の問題冊子の原価は250~600円程度といったところでしょうか。より厳密な管理が求められるセンター試験であればもちろんこれより高くなるはずですが、問題冊子自体の製造コストというのはそれほど大きくはないと推測されます。なおかつ50万~60万人の人が1月の中旬の限定された時期に必ず受験するのです。コストを抑えてつくる条件は揃っています。売れ残るという心配もないのでその分のコストを考慮する必要もありません。会場費や試験監督者などの人件費を加味しても受験料18,000円の正当性はありません。私大に関しては、高すぎるとは思いますが民間である以上ある程度は仕方がないとは思います。しかし、国が実施している大学入試センター試験がこれほどの金額を受験生に課すのは異常なことです。これに記述の採点、外部検定試験の利用などが加わる新制度のことを考えるとゾッとします。

 

授業料は学生が負担すべきだが、受験経費は大学が負担すべき。

授業料は学んでいる学生が負担すべきだと思います。その中で経済的に苦しいご家庭は奨学金などを活用していくべきだと思います。そこまでして大学に行く価値が見出せないなら進学しなければよいのです。一方、受験というものは、ある側面では大学の集客活動とみなすことができます。集客活動をしているのに、なぜか顧客に代金を請求しているという他業種では考えられないことが何の疑いもなく、どこの大学でも同じように実施されています。さらには、多くの私大では複数回受験すると割引など、完全に営利活動として実施されています。私は大学で学ぶことには、年間数百万負担するだけの価値があると思います。しかし、受験生にとって、そこで入学試験を受けること自体には何の価値もないのです。その価値のないものに、何万も負担させて平然としている大人たちに大きな疑問を感じます。

受験料くらいで文句をいっていたら、授業料なんて払えないじゃないかとかそういう問題ではなく、価値のないものに不当な金額を請求して平然としていられるのが教育者として、そして人としてどうなのかと思います。優秀な若者を集めるために入試による選抜をするのではないですか?なぜそこで利益を出そうとするのかが私には分かりません。

 

学生には個性を求めるのに、大学自体が個性なく同じような受験方式、受験料・・・おかしいと思いませんか?

価値あるものを提供したときにしっかりと対価を頂戴したらいいんです。不安な受験生の足下をみてはいかんと思うのです。大学だけでなく我々のような塾・予備校業界でも、何年も使いまわしの映像教材を何万もの値段で売りつけたりということもあるようです。このような団体は淘汰されればいいのにと思います。その前に私たちが淘汰されないように精進してまいります。